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 ◆H編:上手なキス(その3)

上手なキスもこれで3回目。
以前のモノを読んでいない人は、先に上手なキス(その1)上手なキス(その2)をどうぞ。


◆口全体(吸う)

さぁ、4動作の最後、口全体(吸う)を見ていきます。
基本的には今までの
唇(触れる)、歯(噛む)、舌(舐める、絡める)で十分なのですが、
口全体で吸うことによってさらに舌と舌との密着度が高まります。
そして、より激しいkissをする事も可能になるでしょう。

ただし、舌を吸う時には少し注意が必要です。
あまり強く吸いすぎると、相手の舌が引っ張られて切れてしまいます。
舌の裏側の真ん中に、筋のようなものがありますよね。
吸いすぎるとあの部分が痛いのです。
だから、吸うと言っても相手が痛がるほどやってはダメですよ。
何事も、ほどよい刺激が気持ち良いんです。


◆4動作、勢ぞろい

さて、これで4つのパーツが全てそろいました。
唇(触れる)、歯(甘噛み)、舌(舐める・絡める)、口全体(吸う)ですね。
ところであなたは、ココまで見た中である法則に気付きましたか?

実は「唇、歯、下、口全体」の4つのパーツは、
取り上げた順に、より上位の動作になって行くんです。

唇(触れる)は、「唇→唇への刺激」
歯(甘噛み)は、「歯→唇への刺激」
舌(舐める・絡める)は、「舌→唇、舌→歯、舌→舌への刺激」
口全体(吸う)は、「口全体→舌への刺激」

唇は唇しか責めれないけど、
舌は唇、歯、舌の3つとも責めれる。
クチビル←歯←舌←口全体と、口撃の範囲が広がっていくんですね。

だから、キスの最初は唇から始めた方が良いんです。
いつもいきなり舌を入れるkissだったら、
クチビルや歯で楽しむ余裕がなくて、もったいないですよね。

しかし、この4つのパーツはあくまでも「基本動作」。
つまり料理で言うところの「素材」です。
そのまま食べても十分美味しいけれど、4つをうまく組み合わせることで、
kissはもっと美味しくなりますよ。

例えば相手の唇を、
自分の「唇」と触れさせながら「歯」で甘噛みし、「口」で唇をちょっと吸う。
(触れる+甘噛み+吸う)

また、舌を絡めるのと、相手の唇を舐め上げるのを交互にする。
(絡める+舐める)

こんな風にして組み合わせることで、
kissはもっと美味しく、そして深くなっていくのです。

さぁ、あなたにはkissの「素材」をお届けしました。
この4つの素材を使って、美味しいkissを作るのはあなた自身。
色んな組み合わせを試して見て、素敵なkissを楽しんでくださいね。


◆最後に。本当にkissの上手い人とは?

感じるkiss・美味しいkissを3回に渡ってお届けしてきましたが、
どうでしたか?
自分でも、書いていて「なんだか生々しいなぁ」と苦笑してしまいました(笑)
細部を詳細に書いたので、よりリアルな表現になったのでしょう。
読者さんからのメールも、「ドキドキした」「自分の体験を思い出した」
と言ったものが多かったです。

これを読んでくれている人の中にも、
ひょっとしたら「読んで濡れた」人もいるかもしれませんね。
逆に、「引いた」人もいることでしょう(笑)

ただ一つ注目してもらいたいのは、
こうしてお伝えしてきたkissの方法は、
肉体的な快感と言うよりは、感情に訴えかける方法だと言うことです。

相手をドキドキさせ、焦らし、愛情を確かめ、うっとりさせ、
そして安心させる。これらは全て、精神的な所から来ています。
特にHの時はこうした感情を激しく揺さぶることで、
より深く求め合うことが出来ます。

女性の多くは、
「ただ肉体的に気持ち良い」というSEXよりも、
不安と期待の入り混じったドキドキ感を求めています。

うっとりしたり、ドキドキしたりするために、
少女漫画ではきらめくような恋愛とkiss(時にはH)を繰り広げているし、
TVドラマや映画のラブストーリーでも、必ず感情の揺らぎを作っています。

キスでもエッチでも、大事なのはそうした「ロマンス」が含まれているか、
と言う事なのです。
相手の感情を揺さぶり、期待と不安でドキドキさせ、
とことん焦らしたり、逆にうっとりさせてみたり。

そうした感情のドラマを作り出して、
精神的な満足を与えようとすることが大事です。
もちろんコトが終わった後は、
寄り添って安心させてあげることは言うまでもありません。

そうした部分に全く気付かず、
やれ女をイカせるテクニックだ、潮吹きだと、
肉体的な部分にしか注目してないから、
Hが上手くなった「つもり」になって自己満足に浸ってしまうのです。

イク、イカないの「勝負」はもうやめて、
相手を「満たしてあげる」ようにしてあげれば、
たとえテクニックが少々未熟でも、満足させることは出来ます。

本当にHが上手い、kissが上手いと言うのは、
そうした「精神的な満足」を与えられるコト。
その部分に気を付けて相手の「心」と向き合えば、
より素敵なkissを楽しむ事が出来ますよ。


【今日のモテずにモテる!方程式】

◆口全体で舌を吸い付けることで、より密着して絡むことが出来る。
 ただし、吸いすぎ危険。注意するべし(笑)

◆唇(触れる)、歯(甘噛み)、舌(舐める・絡める)、口全体(吸う)。
 これらは全て、kissの「素材」である。
 これらの素材を組み合わせれば、もっと美味しいkissが沢山生まれる。

◆肉体的な快感を与える前に、感情を揺さぶるコトが大事。
 感情にドラマ性、ロマンスが生まれれば、
 テクニックの未熟さは十二分に補える。

◆本当にkissが上手い、Hが上手いと言うのは、
 快感を与える事ではない。相手の精神を「満たしてあげる」事である。



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